つぶやき

某所で神託をしています。

長久手

長久手古戦場までの道中。

一応何度かこの地には足を運んでいるものの

今回はこれまでとは目的が違ったため

今の私に何が何処まで出来るのかを知る、という意味でも

絶対にココだけは行ってから帰る!という意志は

到着してからも不思議なほど揺らぐ事はありませんでした。

 

 

 

えーと……とりあえず敷地内をぐるっと一周してみるか。

…………の前に。素戔嗚さんは今どこに居るんだ??

 

 

 

 

 

 

 

素「ちゃんと居るから大丈夫。

皆もスタンバってるからそのまま好きなように歩け。」

 

 

 

私「解った。えーと………あ!あそこに何かある………

 

 

 

 

 

 

 

まずは池田恒興(いけだつねおき)さんの墓前にお酒をお供えしてご挨拶。

……………………………………………………

えーと次は…………………ん?資料館??

どーしよ資料館は見たいけど先に歩いた方が良くね??

……………………うーーーん…………………

とりあえずどのくらいの広さなのかを見てみたいから

広場の方まで行ってみるか。

 

 

 

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………………………………………………………

うお、覚悟はしてたけどココも結構凄いな。

………寒!!ちょい待った。途中でトイレに行きたくなりそうだから

一旦トイレ行って仕切り直すか。

 

 

 

というわけで一旦トイレ休憩を取り

万全の状態でもう一度同じ入り口から足を踏み入れたのですが…………イケる!!

うん大丈夫……さっきの宗さん家の時と同じで

コレなら素戔嗚さんが言ってた通り、歩くだけでも結構イケるわ。

……………………………………………………

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!!………コレ、素戔嗚さんが補助してくれてるのかなぁ。

あたしが視ても大丈夫って事か。………うわぁ………ごめんね、ちょっと失礼しますよ。

皆さん上に上がってゆっくり休んでくださいね。

………………ご遺体の山だ………凄いな…………

足軽から何から判別出来ないくらいの人の山と折れた武器とかが散乱してる。

……直政さんと素戔嗚さんの補助のおかげであたしが歩いた後のご遺体が消えてくわ

こんなん、漫画の世界だけだと思ってたのにマジかよ。(・・;)

 

 

 

 

 

 

素「お前は水晶と一緒だからな。俺らのエネルギーを増強させてんのはお前だぞ。(笑)

成長したなぁ………青木ヶ原ん時は俺らが抑え込むしか方法がなかったってのに。

……………なぁ。何で俺ら神が居ても、

こうやって上に上がれないヤツらが大勢いるのか解るか?

魂のエネルギーだけじゃ『上』には上がれねーんだよ。

だから通常は『お迎え』が来るんだけど。

 

 

 

色んなケースがあるから一概には言えねーんだが

上に上がり損ねたヤツは誰かに押し上げてもらうか

再び『お迎え』を待つしか方法が無えんだわ。

…………人にもよるけど、個人の守護神レベルじゃまず無理だ。

お前だって最初は分離寸前だったわけで

お前がそんなだから俺も今みたいな力とかは無く

数の応酬に苦戦してた所をリアルタイムで見てただろ。

 

 

 

主(あるじ・自分が守護する人の事を素戔嗚さんはこう呼ぶ)が成長してくんなきゃ、

守護神も力は付かねぇんだよ。……カムイみてぇな眷属は別だけどな。

守護神の力は主の力に比例するってのはお前も知ってんだろ?

……………ここまでよく頑張ったな。」

 

 

 

私「素戔嗚さんのスパルタ教育の賜物だよ。あたし一人の功労じゃない。

みんながそーやって護ってくれるから

こんな事が出来るようにもなったんだし。

こっちこそ、素戔嗚さん達神さま方も武将さん達もありがとね。」

 

 

 

井「拙者らはただ付いておるだけでござるよ。」

 

 

 

武「あき殿。」

 

 

 

私「ハイ」

 

 

 

武「死後の世界とは人の想念で大きく左右されるものなのじゃ。

…………生者の『想い』というのは、主らが思うておるよりも『強い』。

其れにより其地(そこ)に留まる者も少なくはない。

主は其れを熟知しておろうが、『想い』とは『縛り』である。

魂(死後の本人の事)による『想い』然り、生者による『想い』然り。

 

 

 

儂は、たまさか家臣らのおかげで上がれたようなものじゃが

己に向けられた怨みや憎しみは凄まじく

並の者ではあれを振り払うのは至難の業であろう。

儂ら死者を上に押し上げるは、純粋な祈りなどの愛。

主が古戦場で捧ぐはそれと同等の『想い』故、『押し上げる』が可能なのじゃ。」

 

 

 

私「え、そうなん?あたしの素直な気持ちなんだけど

 

 

 

忠「主が儂に挨拶に参った時もそうであった。

『貴方がたが命懸けで戦ってくれたおかげで

あたしは平和な毎日を過ごさせていただいてます。

命懸けで戦ってくださってありがとうございました。』

…………康政の墓所でもそうであっただろう。」

 

 

 

私「そりゃそうだよ。世の中から戦を無くしたのはあたしら現代人じゃなくて、

元は貴方たち戦国武将とか命懸けで事を成してくれた先人達のおかげだし。

そもそもあたしは今世じゃまだ何も成し遂げちゃいないんだもん

心から敬意を表するよ。」

 

 

 

素「それは『感謝』だ。『感謝』も純粋な愛と同等の周波数だろ?

お前は葬儀や墓所…………ああ、先祖供養の時もそうだな。

それらの場では魂と肉体(生前の)の両方に対し、丸ごと感謝をしてるだろ。

……だからその対象となる相手が『リセット』されて上に上がれるんだわ。

ちなみに元々上がってる場合は、相手のエネルギーにその分が上乗せされる。」

 

 

 

私「!………あ、そうか…………そういう事になるんだ………………

『その人を丸ごと認めて敬意を表する(感謝する)』。

相手の生死に関係無く『ジャッジをしないスタンス』が重要なんだね。」

 

 

 

素「……なんだ、解っててやってたんじゃねぇのかよ?(;)

 

 

 

私「イヤただ死者をジャッジする必要とか無いもんだからしてないだけ。害無いし。」

 

 

 

康「………ぶははははは!!(笑)

主はまこと直政に瓜二つじゃ!!」

 

 

 

私「そうは言うけど、死者の霊よか生きてる人間の方がよっぽどタチ悪いよ!!()

大して干渉出来ない分、霊の方は実害っていう実害は無いじゃん!(泣)」

 

 

 

素「それはお前だから言える事なんだぞ(;)

多くの人はマイナス思考がデフォなのと、ジャッジ癖が染み付いてるのとで

死霊を跳ね返すほどの力とか出ねぇんだよ

オマエ青木ヶ原で背中に死霊が張り付いた時、俺は『笑って弾き飛ばせ』っつったけど

『(気持ち悪くて)ムリーーー!!この状況でどうやって笑えって!??(TдT)』って、

結局水晶の数珠で凌いで俺が戻ってくるまで待ってただろーが。」

 

 

 

私「う………確かに………。」

 

 

 

武「主にも恐怖心があったのか(ll゚д゚)

 

 

 

素「イヤ幸い、コイツにゃ『気持ち悪い』しかなかったから事なきを得たんだが

あれで恐怖を感じてたらヤバかったかな

…………お、一通り終わったな。後は……………

今日は武蔵塚まで行って帰れ。

大分エネルギー消費してるから、途中で何か食ってちゃんとエネルギーを補給するんだぞ?」

 

 

 

井「あき殿。確と栄養は摂るでござる。(_)

 

 

 

私「………(;)うん、解った。」食の事で最近よく叱られるヤツ

 

 

 

 

 

 

武蔵塚には森長可(もりながよし)さんの慰霊碑がある。

……森長可さんは猛将で、散る時も潔かったんだよね……

凄いなぁあたしには出来ないよ。

この頃戦に出てた人達には、ホント敬意を表するわ

長可さんは即死だったそうだから苦しまずに逝けたのが幸いかなぁ。

 

ちなみに森蘭丸のお兄さんです。

 

 

 

 

 

 

 

素「………うん、もういいぞ。そろそろ出ねぇと帰宅ラッシュとかち合うから

なるべく早く日進を抜けろ。」

 

 

 

私「え………日進通ってくの??

あの道、謎に混む(日進市の方スミマセン)から通りたくないんだけど。

バイパス通るじゃダメ??」

 

 

 

素「アホか!今から豊明とか通ったら余計時間かかるわ!!(; ̄Д)

つーかどっちみち日進通らねぇとオマエ家には帰れんぞ(汗)」

 

 

 

私「だってこっちの方って全然解んないんだもん

しかも日進通るって事はどっかで1号に乗る事になるだろうから

岡崎の激混み地域を突っ切らなきゃならなくなるんじゃ

 

 

 

素「ココ日進との境目なんだが(;)

………いいから、つべこべ言わずにさっさと出ろ!!」

 

 

 

私「解ったよ。通りゃイイんでしょ、通りゃ!!(TдT)

 

 

 

 

 

 

色々と大仕事を終え気が抜けたのか

Google先生の案内ルートに従う気にはならず(自由に走りたかった)

『同様の所要時間』が表示されている道を選んで走ってたんですけど。

………途中でうっかり右折レーンに入ってしまったため、

Google先生には何の表示もされていない道を通る事になってしまいました。(アホ)

……………やべ、どっちに行ったらいいか解んないから

Google先生はよルート教えて!!(; ̄Д)

 

 

 

 

 

 

井・康・忠「……………………

 

 

 

Google先生「300m先、左方向です」

 

 

 

私「左ね、ココは素直に曲がっとくわ。」

 

 

 

素「……………(笑)」

 

 

 

Google先生「続いて、本田町本田を右方向です」

 

 

 

私「!?Σ(゚д゚;)

いかん。最近『ほんだ』って聞くと忠勝さんしか思い浮かばん。病気だわ……

………………………うわ危ね!トラック、強引に入ってくん………………………よ??(汗)」

 

 

 

 

 

 

前のトラックの運転手さんのネームプレートに『榊原』の文字が

…………たまたま!??

本田町本田の交差点手前で『榊原』っていう運転手さんのトラックが

あたしの目の前に入ってくるとか………

……………………………………………………

げ!嘘だろぉ〜〜いま対向車のナンバーが『11(井伊)』の2桁だけだった……

 

 

 

 

 

 

私「ちょっと、あんたたち!!今度はあたしを何処に連れて行くつもり??(Д;)

 

 

 

素「あき、気をつけろ!西日でブレーキ踏むタイミングがズレてんぞ!!(汗)」

 

 

 

私「うおヤバ!……ごめん、マジで前が見辛いから安全運転で行くね。」

 

 

 

井・康・忠「………………(-; )

 

 

 

 

 

 

………何だ!??何かおかしい。

Google先生の案内通りに進んじゃいかん気がする。

気がするけど、道が解らんから結局案内通りに走るしかねー!(;)!!

…………………………あ、エェーーー!?

彩雲出てる!!そういや一言坂古戦場まで行った時も何気に彩雲出てたなぁ

??徳川三傑からの、今日のお礼?(謎)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

素「おい!青になるぞ!!」

 

 

 

私「あごめん。イヤ何か、彩雲て一応珍しいもんだから信号待ち中写真を撮ってました

 

 

 

 

 

 

えーと………ココを曲がるのか。んで次は……

………………………ちょっと待った!

この道めっちゃ見覚えがあるんだけど、もしかしてココ安城じゃね?

だとしたら……やば、このまま行くと激混みの1号突っ切りコースになるんじゃ……

 

 

 

ん?1号突っ切りコースて事は、岡崎通………

…………………………………………………

……………………………………………………

………………………………………………………

あーー解った!!………んもぅ、マジか

 

 

 

 

 

 

私「もぉーーー!!(TдT)

あんたら最後は岡崎城見て帰りたいんか!(汗)

あの通りは混むから回避したかったのに

…………通るはいいけど、城に寄ってるヒマ無いから

あくまでも通過だけだよ!??」

 

 

 

忠「あき殿、かたじけない。」

 

 

 

康「現代で如何様に変わったのか一目見ておきたく候。」

 

 

 

井「………側を通るだけで良い故、お頼み申す。」

 

 

 

素「こっちの方来たついでだし、別にイイだろ。」

 

 

 

私「…………ですよねー…………(^^;;

まぁ、あたしが皆の立場だったとしても同じ事思うしなぁ。

今日は時間無いから通り過ぎるだけだけど、

後でちゃんと中まで入るからもうちょっと待っててね。ごめんね。」

 

 

 

三傑「御意」

 

 

 

 

 

 

今回はとりあえず岡崎城の横を通過しただけだったんですけど

それでも武将さん達は色々と思う所があったらしく、

私の予想とは裏腹に皆静かに現在の岡崎城近辺を眺めておられました。

 

 

 

昨年末にも思った事だし武将さん方にもボソッとこぼした事なのですが、

今の時代と戦国時代のどちらが良いとか悪いとかは私には解りません。

どちらにも時代によるメリットとデメリットがあるのは同じなわけだし

相当前から『文明が発達すればするほど人の心は廃れる』という私の認識は

『戦があった時代の人達の方が、日々を一生懸命生きてる気がする』という感想と共に

更に強くなってしまいました。

 

 

 

戦がある事のメリット、とはあまり言いたくはないのですが

戦がある事で人の死生観は養われ

自分の人生を必死に生きようとするのだと、

武将さん達と話せば話すほど痛感させられる私です。

戦のある無しに関係なく『皆いつ死ぬか解らない』のは同じなわけで

本当は自分がいま生きてるのは当たり前の事ではないのになぁ、

何事もなく日々を過ごせるのは有り難い事なのになぁ、などと思ってしまいました。

 

 

 

常に死と隣り合わせで生きていた、

兵の方々には本当に尊敬の念しかないです。