とりあえず早朝に着いときゃ何とかなる、
顕彰式の時間とパレードの時間さえ把握しときゃ何とかなる、という
ほぼ無計画同然で家を出てしまったため
拝殿が開く時間は全く把握してなかったんですよ…。(自業自得乙)
しょーがないので一応ネットで調べてみた所
顕彰式と同じ時間に開く事が判明したので
そこから彦根駅までの徒歩時間を調べ、
余裕を持った時間に駐車場を出る事にしました。
が、その時点での現時刻は7:50(汗)
えーと…先に10:00からの顕彰式を見て、
終わったら歩いて拝殿閲覧して、
そっから車で彦根駅まで移動した後は13:00からのパレードが始まる前に
土産物を買い漁って車に積み込んで
商工会議所まで移動、でいっか。
…が、素戔嗚さんが「それなら一時間は直政と話が出来るな( ̄ー ̄)ニヤリ」とか
とんでもない事を言い出したため
成り行き上、直政さんとも話をする事になってしまいました…
私「えーーーと……………(←萎縮するからあまり話したくはない)
とりあえず道案内してくれてありがとう。」
井「お気に召さるな。お主が困じておった故教えたまでに過ぎぬ。」
素「直政は優しいなぁ………つーか、甘い!
井伊の赤鬼、の名が泣くぞ(; ̄Д ̄)」
私「素戔嗚さんがスパルタなだけだよ(´д` ;
てかマジで直政さんイケメン過ぎる…。
とてもじゃないけど、過去世のあたしとは思えない(←)」
井「『イケメン』、とは何でござるか?」
私「うは、そっか。そこも素戔嗚さんの時と同じなのか(汗)
ええと…………男前っていう意味だよ〜。^^
…ごめん、俗語みたいなもんだから礼儀正しい武将さんには解んないよね…。」
素「コラ、またかよ!!!(怒)
それも固定観念だから捨てろってさっき言ったばっかじゃねぇか!!」
私「うお、そうじゃんΣ( ̄□ ̄lll)
ぐはぁ…………あたし直政ささ………(噛んだ)」
素「だから呼び捨てでいいだろ、っつったのに…( ̄▽ ̄;)」
井「??拙者、直政ささではござらぬ。」
私・素「真面目か!そうじゃなくて噛んだんだよ!!(;´Д`A」
私「確かにちょっと言い辛いかも…。
直政ささ、って何かちょっと才蔵さんみたいになっちゃった(^^;;」
素「………………………………………
才蔵は『可児(かに)』だろ!(; ̄Д ̄)『ささ』じゃねぇし!!
『笹の才蔵』は異名で、『可児才蔵』が正解だからな?」
※自分が討ち取った首だと解るよう、その口の中に笹を入れてたという武将さん。
井「……ははは!お主、才蔵殿を笹で覚えたでござるか。(笑)」
私「うわあぁぁ!もうヤだ、帰りたーい!!(ToT)」
素「お前、三時間半もかけて一体何しにココまで来たんだよ…。」
こんな感じでバカ丸出しの会話が続いたのですが、
そのおかげで直政さんの言葉が少し自動変換出来るようにはなりました。orz
正直「現代語を喋ってくれ(泣)」という感じでもあるのですが
素戔嗚さんの言う通り、慣れれば何とかなりそうです。
訳がその内素戔嗚さんみたいな口調になるかもしれませんが…(^_^;)
少し慣れてはきたものの、やっぱり過去の自分とはいえ
今は別人格であり、大きな功績を上げた人とお話するのは
緊張してむちゃくちゃ気を使うため
この空気に耐えられなかった私は
予定より早めに彦根駅へと向かう事にしました。
(要するにこれ以上直政さんにバカが露呈するのは耐えられなかった)
↑でも結局はバレるんでしょうが…
彦根駅到着時刻:9時(汗)
…やべぇ、早過ぎた!一時間もどーやって過ごそう…。
これじゃまた素戔嗚さんが「直政とゆっくり話す時間はまだあるな(笑)」
とか言い出しかねんのだけど…………
素「おい、直政。アレ見ろよ!アレお前の銅像なんだけど
今日はお前の顕彰式だから、銅像も
ちぃとばかしおめかししてるぜ〜(笑)」
私「Σ( ̄□ ̄;)
ちょ、素戔嗚さん……(直政さんに話を振るな〜・汗)」
井「??……なんと!!拙者に瓜二つでござる!!」
私「え、そうなの??てか顔見えんし( ̄◇ ̄;)」
井「あき殿、これは井伊家の者がこしらえたでござるか?」
私「んもぅ、直政さん『殿』はやめてって言ってるでしょ!(TдT)
殿は貴方で、像は誰が建てたかあたしは知らんよ。…無知でごめんね。」
素「近年建てられたものみたいだな。昭和の終わりぐらいか。
…直政、オマエ色々と気になってた事があるようだが
知りたきゃコイツ(私です)に言うんだな。
現代の物に触れたけりゃ、部分憑依でそれに触れるといい。」
私「!?(ll゚д゚)
ナニ!??あたし今回、自分のためにココ来たんじゃなくて
あんたら二人の依代役なの??(汗)」
素「両方だ。( ̄д ̄) つーか今更??
オマエ『社(やしろ)』を名乗ってんだから当然だろ。
そもそもアレは、俺がお前を『動くお社』っつってたのを
お前が気に入って付けたものだろーが。
…ったく、カムイ(眷属です)の時といい屋号の時といい、
大層な名を付けやがって………(笑)」
井「あいわかった。………………………
素戔嗚殿。その『カムイ』とやらは、この五体の中のどれでござるか?」
私・素「Σ(゜゜)」
素「……………………( ̄▽ ̄;)
今お前がワシャワシャしてる、そいつ。」
井「このオオカミ殿が眷属でござるか。フサフサで心持ちよき!」
私「(…ヤバい。もしかしてこの二人、収拾がつかないんじゃ…)」
素「おいコラ筒抜けだぞ。( ̄д ̄)
…………なるべくお前の邪魔はしねぇようにするから、
お前はお前で好きに動くといい。俺らは勝手に堪能してっからさ。」
私「………それ完璧フラグじゃん………。
あ、何か顕彰式のスタッフさん方が集まってきた!
………………………………………
ねー!直政さん見て、あの人たち赤備えだよ〜。」
井「!?現代でも戦でござるか??」
私「…………………………( ̄▽ ̄;)
貴方たちが戦国時代に命懸けで戦ってくれたおかげで
とりあえず国内での戦は無くなったよ。
直政さんだけじゃないんだけど、
あの時代に命懸けで戦ってくれた人達にはホント感謝してます。
そのおかげで、あたしらは今こうやって
呑気にはしゃいでいられるんだからねぇ。
あの時代に命懸けで戦ってくれてありがとう。」
素「直政よ。俺ぁいつもコイツを見てるから解るんだが、
お前はあの時代に自分が手討ちにした人らの事を気にかけてたけどな。
コイツが言うように、あの時代じゃそうするしかなかったわけだし
そもそも、やむ無しとはいえ当時のお前らには必要な事だったから起きてるわけで
お前が気にかけようがかけまいがその事実が覆る事はない以上、
今のお前に出来る事をやればいいんだよ。
全く…………あきも直政も、内観はしても自責はするんじゃねぇ。
自責した所で過去は変わらねーんだよ。
そもそも、変わらないからこそお前らはその詫び代わりに
乱世とは違うやり方を毎度試行錯誤してたんだろーが。
………お前らホント、笑えるくらいそっくりだな。流石は同じ魂といった所か。(笑)」
井「…………………………」
私「直政さん。あのね、貴方のした事がホントに間違ってたんだったら
多分、今日のこの日は無かったし
『井伊直政公顕彰式』なんてものもやらないだろうし、
貴方がた戦国時代の武将さんは今の時代でも沢山の人達に愛されてるんだよ。
………よし解った!今日一日で、あたしがそれらの事実を見せてやるわ!!」
青年会議所の人(以下・青)「おーい、顕彰式始まる前に記念撮影するから集まってー!」
私「おお、もうちょいで顕彰式始まるよっ!」
青「………あ、ちょっと待って!せっかくだから直政をバックに写真撮るわ。
皆もうちょっとこっちにズレて〜。」
私「…………………………(; ̄Д ̄)
地元の人達は呼び捨てなんだ。(汗)」
素「ははは!そりゃそうだろ。
お前の『偉人さんには敬意を表したい』っていう気持ちは解るが
呼び捨ての方が親しく感じる事もあるだろー?
だからお前も直政って呼べばいいんだよ。」
私「…………(汗)←物凄く気が引ける
でも、イイなぁ。あたしも直政さんの像をバックに写真撮りたい…。」
素「本人が常に横にいるんだからお前にゃ必要ねぇだろ…」
私「だって写真撮っても写んないし(TдT)
目に見える形で、ツーショット写真が撮りたいんだよぅ。」
素「なら、誰かに…」
横にいた子供「ぱぱーー!あの人(今年の井伊直政さんの甲冑を来た青年会議所の人)
赤いよろいを着てるよー!」
子供の母親「カッコいいねぇ。赤備えって言うんだよ〜。」
子供「ふぅーーん。…ねぇ、ぱぱーー、ぱぱーーーー!」
子供の父親「…んーー??」
子供「あの人ツノが生えてるーーー!!!
すごいねーーーー!!!」←めちゃ嬉しそうに
私・井・素「ぶはははは!!!(爆)」
子供の母親「…凄いねぇ〜(笑)」←私が笑いを堪えてた所を見て照れ臭そうにしておられました。
私「あの子カワイイーーー!てか『ツノが生えてる』って………(笑)」
素「ははは!(笑)やっぱ子供は可愛いな。」
私「(脇立てを『ツノ』って…………ヤバい、『ツノ』がツボにハマった)」
素「井伊の赤鬼だから、確かに『ツノ』に間違いはないんだが…( ̄▽ ̄;)」
井「あき殿、お主いま触角を想像したでござるな?
あれは脇立(わきだて)といって、
あの時代の武士の嗜みでござる。触角ではござらぬよ。」
私・素「真面目か!!」
私「ちょ、直政さん今トドメ刺さんで………(≧∇≦)
死ぬ、笑い死にするぅ〜〜!(笑)
だって子供が飾りを『生えてる』とか言うもんだから…
てか、あの時代の脇立は派手だよねぇ。みんな邪魔じゃなかったのかしら。」
井「あれは飾りではないでござる。
あの長い脇立が、上からの攻撃を防いでくれるでござるよ。」
私「え、マジ!?Σ(゚д゚;)
あたし関ヶ原で直政さんの甲冑着た時
あの触……………………ツノが邪魔で、
出入り口を通る時はかがみながら通ったんだけど(汗)」
井「触角ではないでござる。(←バレた^^;)……ならば聞く。
お主なら、あの兜の何処に攻撃を撃ち込むか?」
私「………あー………確かにあの脇立が邪魔で上段の攻撃が出来んなぁ…………
って、アレ武士のお洒落だって聞いてたんだけど飾りじゃないの!?(・・;)
康政(榊原康政)さんの脇立とか全然防御出来なさそうだけど。」
↑コレです。
井「他は知らぬが、拙者の甲冑は脇立まで防具としての役目を果たしておるでござる。」
素「オイ。そろそろお前らの好きそうな、鉄砲隊による演武が始まりそうだぞ。」
私「ウソ!あたしの顕彰式でのメインはこれなんだよ!!………うわぁ、凄いなぁ………
ちゃんと銃身(筒)の掃除をするんだねぇ。号砲上げる時と一緒なんだ。」
井「…………………………」
素「………………(*´ー`*)」
号令役「火縄つけ!」
井「……………!」
号令役「構えて!」
私「うわぁ、そのまんまなんだ。」
号令役「火蓋を切れ!」
素「そりゃ、実演みたいなもんだからな。」
号令役「放て!!」
弾が無いとはいえど、物凄い衝撃がこちらまで伝わってきて
ドーーン!!!という轟音が彦根駅周辺に響き渡りました。
………コレを食らった挙句、体にその弾が入ったまま
死ぬまで外交を続けてたとか…直政さんてどんだけ強靭な精神持ってんだよ…。
井「………………………
あき殿は、おのが記憶をまこと再現せし画を拝見する事により
おのが道を固めるとすべく、彦根藩に来たのでござるか。」
私「…ごめん、それもあるけど拝殿閲覧を楽しみに来た所もある(^^;;」
井「それとて、同じ事であろう。女子(おなご)の身でありながら、
単身でここまで出向くとは見事なり。」
私「あはは!そりゃ、貴方の生まれ変わりだからねぇ。(笑)ありがと。」
素「いや、お前は知らんだろうが
コイツは自分が気になったら、行ける所には
一人ででも、何処まででも行くヤツだぞ。(; ̄Д ̄)
まぁその内解ると思うが。(笑)」
顕彰式が終わった後は拝殿閲覧のため、井伊神社へと移動。
ちなみにココでは端折りましたが、
顕彰式での古城太鼓演奏後の太鼓体験会では
直政さんが太鼓を叩いてみたかったらしく
私は必然的に強制参加となりました。(汗)
数年前、祇園祭で太鼓の奉納をした事があるため
私的にはどっちでも良かったんですけどね………orz
↑偉人さんに詰め寄られて負けたヤツ